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読書な毎日(90)

【東京アウトサイダーズ】 ロバート・ホワイティング
 東京アンダーワールドの続編。評判となった、前作におさまりきらなかったエピソードを盛り込んだ本。前作にはザペッティという主役がいたのですが、本作は様々なエピソードが断片的につめこまれている感じです。やはり前作を先に読んでおいた方がいいでしょう。
 本作で特に印象に残っているのはルーシー・ブラックマン事件。イギリスからきたブラックマンはホステスをしていたが行方不明となり、大騒ぎとなって捜索されたがバラバラ死体で発見されたという傷ましい事件。私は、あまりこの事件注目していなかったのですが、イギリス人のわりとお金持ちの娘だったということでイギリスでも大騒ぎになり、外交問題にも発展したそうですが、そうでなかったら。例えば東南アジアの貧乏な家の娘だったらどうなったか。誰も注目せずに闇に葬られるのです。つい先日、国際人権団体に日本政府は人身売買をやめよと勧告されましたが、正にこの問題です。東南アジアから娘を人身売買同様に連れてきて、ボロボロになるまで働かせられるのです。ここに介在しているのはもちろんヤクザ。これは彼らの重要な収入源なのです。
 ヤクザ国家を終わらせるにはどうしたら良いのか。それはやはり、ヤクザが支持する自民党をぶっつぶすしかないのでしょう。
(★★★☆)

【なぜ通販で買うのですか?】 斎藤 駿
 カタログハウスの通販生活の創始者が書いた通販についての本。今や通販生活は一つのブランドになっていて支持者がいます。我が家もその支持者です。
 ルームランナーという健康器具がその昔大ヒットしていましたが、あれは通販生活の斎藤さんが考案したものだったのだそうです。この当時は今の通販生活のコンセプトは無かったそうですが、いろんなモノを売っていくうちに今の通販生活に到達した。良いもの、長持ちするもの。リサイクル、修理できるもの。通販生活というブランドを信頼して買えるもの。通販会社にもいろいろありますが、通販生活ほどコンセプトがしっかりしているところはないでしょうね。1年に何回かカタログが届くのですがいつも楽しみにしています。載ってる商品だけでなく、記事も骨太でこちらが目的で買ってもいいぐらいのカタログです。まだ読んだことない人は是非買って。本屋でたった180円ですから。また、通販生活ユーザーのみなさまは是非本著を読んでみてください。商品の裏に流れるバックストーリーを知るとますます、その品に愛着がわくことでしょう。
(★★★★)

【小泉超暴言録】 鉄拳 FRIDAY編集部
 鉄拳のイラストと、小泉暴言録です。まあ、よくもまあ失言をする総理なのでしょうか。本著は昨年11月に出版されたものですが、この後にも暴言はたえません。最近の大ヒットは「人生いろいろ!」でしょうかね(^^;
 本著でも分析していますが、小泉さんの会話手法は。1)直感的、2)不勉強・思い込み、3)おとぼけ、はぐらかし、4)開き直り と言ってよいでしょう。石原慎太郎も同じカテゴリに入りますね。
 ようやく小泉さんの支持率も降下しはじめていますが、今度の参院選ではやめないんでしょうね。鈍一郎物語はあと続くのでしょうか。こんな無責任男はいい加減にしてほしい。
(★★★☆)

【CIAは何をしていた?】 ロバート・ベア
 アメリカのCIAに所属していた諜報員本人の手記。ベアはインド、レバノン、イラクなどで諜報活動をしていました。CIAが検閲したものをそのまま出版したそうで、ところどころに墨塗りがしてあります。
 CIAっていったい何をしているんだ?日本人にはピンときませんが、要はスパイです。外国に暮らし、合法、非合法問わず要人から情報を引き出したり、エージェントと呼ばれる現地人を使って情報を盗んだりします。それを本国に打電し、危機を察知するのです。
 本著は彼のCIA時代に起こったことが端から書いてあるので実に盛だくさんの内容です。彼が特に力を注いでいたのが、レバノンのアメリカ大使館爆破事件です。私はこの事件あまりよくは覚えていないのですが、アメリカ人にとって、CIAにとっては相当にショックなことだったようです。爆薬を積んだトラックが大使館に突入し、大爆発(自爆テロ)。7階建の大使館は崩壊し、大使館にいたCIA諜報員を含む全員が死んでしまったという事件です。これにより、アメリカの中東関係者は多くが死んでしまい、中東戦略に大きな影響を与えたのです。犯人は現在に至っても特定できていません。ちなみに現在のレバノンのアメリカ大使館は何重ものコンクリートウォールに囲まれているそうです。
 原題は"SEE NO EVIL"。”見ざる”という意味だそうです。つまり、CIAはコトナカレ主義になっていて、何か悪い兆候があっても無視する体制になっているということだそうです。911もCIAがきちんと機能していれば、防げたとベアは思っています。本著を読むかぎりではCIAは制度疲労を起こしています。テロとの闘いとか何とか言ってるけど、現場は白けきっている。上司のご機嫌取りするばかりのイエスマンばかりが重用され、諜報活動などままならない状況になっている。ベア自身も最後はCIA内部で行動を疑われ、CIAを辞めることになります。しかし、やめたからと言ってこんなに暴露して大丈夫なのかね(^^;
 日本の外務省も制度疲労を起こし、天木さんのような人が省を飛び出しましたがそんな感じでしょうかね。とにかくアメリカ帝国は現在崩壊への道を進んでいます。日本も一緒です(^^;
 本著を、スティーブン・ソダバーグとジョージ・クルーニーが映画化しようとしているそうです。どこにスポットを当てるかによってだいぶテーマの違う映画になりそうですがね。とりあえず楽しみにしておきます。
(★★★☆)

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