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読書な毎日(88)

【老人党宣言】 なだいなだ
 精神科医なだいなだが結成した老人党の本。老人をばかにするようなことをする政治家は許さない。誰だって老人になるんだ。
 老人党員になるのは簡単。自分は老人党員であると名乗ればいいのです。若者だってかまいません。老人党は党首もいなければ、特に候補者をたてるわけでもないバーチャル政党です。
 老人党に火がついたのは東京新聞の記事からです。私も東京新聞愛読者ですので、はじめてその存在を知ったとき”おもしろいな”と思ったのを覚えています。今やそれなりの認知度と影響力を持つ勢力となっています。
 老人党がこうやってゆるやかなネットワークを組んでいるのも、やはりなださんの人柄によるところも大きいでしょうね。彼のような人が政治家になってくれると本当はいいのですが。
 本著は昨年の10月に出版されたものです。あれから衆議院選挙があって7月には参議院選挙があります。老人にやさしい政治の方向に向かっているのでしょうか?
(★★★)

【イラク戦争・日本の運命・小泉の運命】 立花 隆
 立花氏が月刊現代などに書いた、小泉政権、イラク戦争、そしてこれからの日本についてをまとめたもの。無駄のない的確な文章で小泉政権そしてイラク戦争を分析。彼らのやっていることのいい加減さ、大儀のなさをあぶり出しています。アメリカのイラク攻撃は明確な国際法違反だし、捕虜拷問も国際法違反です。ならずもの国家はどっちなんでしょう?
 立花氏は長期政権となっている小泉総理がやろうとしているのは、歴史に名前を残すこと、すなわち憲法改定と分析しています。彼の在任中には無理かもしれないが、道筋をつけたということで名を残そうとしているのです。こんな人が総理大臣でいいのでしょうか。
 現在の日本は1940年にできた体制のままである。戦争に突入した天皇を頂点とする官僚体制を敗戦後にそのまま解体しないで天皇だけは象徴にして使っていると立花氏は分析しています。戦後は軍事戦争が経済戦争に変わっただけ。だからお役人は”戦略”という言葉が好きなわけですね(^^;
 この体制を倒すにはどうしたら良いかというのは特に書いていなくて、そのうち日本が倒れると冷静に立花氏は分析しています(^^; 日本にとってこれは第二の敗戦となる。食うや食わずの世界になる。第一の敗戦を経験した人が生きているうちに、第二の敗戦が訪れた方がいいのではないか、なんて立花氏は達観しているのです(^^; あれだけ頑固な官僚体制はやはり自壊するまで待たなければいけないのかね....。
(★★★★)

【脱ダムから緑の国へ】 藤田 恵
 木頭村の元村長、藤田さんの著作。東京新聞に連載されたコラムをまとめたもの。
 藤田さんは村内に建設予定だった細川内ダムを建設中止に追い込んだ村長として有名です。私は東京新聞の藤田さんのコラムを読んでいました。朴訥とした感じの文章で非常に印象に残っていました。
 ダム開発予定を中止に追い込んだのはこの細川内ダムがはじめてのことでした。ここから脱ダムがはじまったと言っても過言ではありません。藤田さんは一見、田舎の人の良い村長さんに見えるのですが、その実体は実にパワフルで実行力があり新しいものを受け入れる度量も持っていてなかなかの人物です。彼が村長だっただから細川内ダムは建設中止となったのです。みどりの会議から参議院候補として出馬していますが、国政レベルでも通用する人物でしょう。
 本著は書かれた時期がちょっと前のコラムなのですが、藤田さんが何を考え、何を大切にし、何をしようとしているかが実によくわかります。こういう人が国会議員だったら日本は今みたいのことにはなっていなかったでしょうにね。
(★★★)

【東京アンダーワールド】 ロバート・ホワイティング
 戦後のヤミ市から身をおこし、ピザ屋のニコラスを足がかりに東京の夜の帝王と呼ばれるまでになった波乱の外人、ニック・ザペッティの生涯。著者とザペッティは知り合いで、本著はザペッティが死ぬ間際に語った話をベースに取材したドキュメンタリーです。在日朝鮮人であることをひた隠し、謎の死をとげた力道山。自民党とヤクザの知られざる関係。戦後の日本とそこにやってきたガイジンたちの話など、知らない多くて実に興味深い内容でした。著者はスポーツライターとして有名なアメリカ人ですが、日本人と違った視点で日本を見ていて気がつかせられることが多かったです。
 これを読んでいると日本はやはりヤクザ国家なんだなと思います。ヤクザが支持する政党はもちろん自民党。戦後そのヤクザと政治家を上手に使ってアメリカは日本の占領統治をしたのです。現代もその延長上にあるということなのです。
 マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デニーロ主演で映画化も決定したとか。しかし、すべての場面が日本ということでけっこう撮影はたいへんそうです。いつ撮るんですかね。
 とにかく、そろそろ ヤクザ=自民党の時代を終わらせないといけませんね。
(★★★★)

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