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読書な毎日(82)

【地震学がよくわかる】 島村 英紀
 地震学について書いてあるのかと思ったら、地震についてのエッセイといった感じの本でした。素人でもわかりやすい内容ですが、地震学が体系的にわかるという本ではありません。
 著者は東大の教授で、水中地震計の専門家です。水中地震計とは海底など水中深くに沈めて使う地震計。日本は地震が多いので、地震学はというマイナーな存在の中ではメジャーのようです。
 これからどこで地震が起こるとか、日本のどの辺が危ないとか、そういう扇動的?なことはあまり書いていません。けれども、原発の耐震性には疑問を呈するかなり突っ込んだ指摘があります。このことはもっと広く知られるべきですね。しかし、この原発に関しての記述は本著の一番最後に書いてあります。ここまで読むのに飽きてしまう人もいると思うので、一番頭にこのネタは書いてほしかったですね(^^;
(★★★☆)

【誰が本を殺すのか延長戦】 佐野 眞一
 タイトルは本コロの続編ですが、内容は本コロ後の佐野さんの講演集と対談などをまとめたもので、必ずしも本コロの続編という位置付けではありません。
 そういうわけでややタイトルに偽りがあるのですが、佐野氏がどういう人物であるかと言うのを知るのには良い本と言えるでしょう。彼の他の著作についてもけっこう言及してあります。私は知らない人でしたが、佐野氏の原点は宮本常一という民俗学?の研究者に原点があったのです。宮本常一は日本全国、離島も含めて徒歩でまわったという人なのだそうです。佐野氏が自らどこでも出かけていって自分の足で取材するというスタイルはここから出ていたのですね。佐野氏の書いた宮本常一研究の著作もあります。また、宮本常一の撮った写真をおさめたCDROM出版についても考えているそうな。
 彼の過去の著作ではダイエーの中内氏について書いた「カリスマ」が自身でかなり気に入っているようです。私はまだ、読んでいないので読まなくては。
 著者は、毎回新しい取材対象をとりあげています。素晴らしいバイタリティだと思います。今はいったい何を取材しているのか。次に何が出てくるのか楽しみです。
(★★★☆)

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