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新最近みた映画(33)

【ぼくのグランパ】 東 陽一
 菅原文太、石原さとみ。13年刑務所に入っていたグランパが出所してきた。グランパはなんで刑務所に入っていたの?街のみんなにこんなに人気があるのに。
 ほのぼの系人情映画といったところでしょうか。一応ヤクザものではあるのですが、暗かったりドロドロはしていません。リアリティ的にはややあやしいところもありますが、漫画と思って見れば問題なし。
 この映画はなんといっても菅原文太でしょう。グランパになってしまうと、なかなか使いづらい役者なのかもしれないけど、他の映画でももっと活躍してほしいですね。もう一つのポイントはヒロインの石原さとみ。現在NHK連ドラ「てるてる家族」のヒロイン。この映画がデビュー作なのだそうな。この映画で彼女は新人賞をたくさんとっているようですが、普通の中学生の役だし賞をあげるほどのものなのかね?
(★★★)

【A2】 森 達也
 オウムを追ったドキュメンタリーAの続編。Aのときはオウムと警察、マスコミとのピリピリした関係が緊張感あふれる映像で映し出されていましたが、A2では世の中のオウムに対する関心が薄れたのもあるでしょうが、ほのぼのした雰囲気が漂っています。森さんに対するオウム信者の警戒心が無くなったというのもあるでしょう。そんなわけでAほどのインパクトはないのですが、それでもおもしろいドキュメンタリーです。やはり先にAを見た方がいいでしょうね。撮影日誌も読んだ方がいいでしょうね。
 A2で特におもしろいのは右翼の人たちです。右翼の人たちの存在は誰でも知っていますが彼らが何を思い、何をしようとしているかまじめに伝えているメディアは無いのかなとも思います。”怖い人たち”としてハナから理解しようとしていないのかもしれません。彼らがオウムと対話したがるのも、なにかオウムの人たちに共感するものがあるからなのかもしれません。
(★★★☆)

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コラムYOKOZE「今年のアカデミー賞とラズベリー賞」

 今年もアカデミー賞の季節がやってきました。昨年はアメリカのイラク攻撃直後ということでピリピリした雰囲気で開催されましたが、もうあれから1年なんですね。

作品賞のノミネートは以下

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
「ロスト・イン・トランスレーション」
「マスター・アンド・コマンダー」
「ミスティック・リバー」
「シービスケット」


 前哨戦となるゴールデングローブ賞は作品賞がなんとロードオブザリングの3作目となりました。ファンタジー娯楽作で3部作の3作目ということで、アカデミー賞はとりにくい映画ですが、はたしてどうか。
 私としては3分割した映画に作品賞をあげてほしくないのですが...。

 しかし、有力と言われていたコールドマウンテンがノミネートからもれてしまいました。アカデミーもロードオブなのか、地味だがミスティックリバーになるのか...。いずれにしよ、今年も混戦模様です。
 主演男優賞は順番から言っても、ゴールデングローブもとったショーン・ペンになるでしょう。


 ちなみにつまんない映画のラジー賞ですが、ベンアフとジェニロペの「ジッリ」がかなり有力です。この映画の撮影当時、二人はラブラブで結婚間近だったのですが、結婚式ドタキャンで今や破局したと言われています。はたして、ラジー賞とっても日本で「ジッリ」は公開されるのでしょうか(^^;?

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脱原発派落選

 先日こちらにお知らせした東海村の占拠ですが、唯一の脱原発派だった相沢一
正氏は、わずか12票差の次点で落選してしまいました。
 議員ではなくなってしまいましたが、相沢さんはこれからも脱原発派として活
動を続けていくことと思います。

 巻町の町長選も原発は白紙撤回になったものの、反原発派が落選してしまいま
した。臨界事故から4年ですが、もうみんな原子力の怖さを忘れてしまったので
しょうかね.....。

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読書な毎日(71)

【東海村「臨界」事故】 槌田 敦、JCO臨界事故調査市民の会
 臨界事故から4年たって出版された、あの事故の検証本です。槌田さんをはじめてとして、事故について様々な立場から語っています。槌田さんはあの事故はバケツを使って作業員が作業したのがいけなかったのではない。バケツがいけなかったのではなく、動燃(現サイクル機構)の無理な注文が事故を招いたと言っています。事故はバケツの中で起こったのではなく、沈殿槽と言われる容器に臨界になるほどの溶液を入れたために起こった。その際にバケツを使ったが別にバケツが悪いわけではない。
 先日のNHKスペシャルでも臨界事故の検証番組を放映していましたが、そこでも同様の論調でした。しかし、一般的にはバケツが悪者で作業員が変なことをした、というイメージであの事故は終わっているのですよね。
 本著では槌田さん意外にも事故の被害や後遺症に悩む人や、臨界事故の裁判のことも載っていて、薄い本ですが事故の集大成のような感じの力作です。
 今思えば、あの事故は日本の原子力政策の転換点だったと言ってもいいかもしれません。東電の事故隠し、珠洲、巻町の原発建設中止、もんじゅ訴訟の国敗訴、プルサーマル計画の行き詰まりなど。原発関連の政策はすべて退潮局面に入っています。世界の潮流にやっと日本も追いついたと言って良いのかもしれません。
 東海村の臨界事故も終わったわけではありません。低線量被曝の害はすぐには出ません。今も事故の後遺症に悩む人もいれば、これから後遺症が出る人もいるかもしれません。危険な原発は順次やめていくしかないのです。
(★★★☆)

【モダンガール論】 斎藤 美奈子
 20世紀の日本の女性の風俗などについて、雑誌など豊富な資料から分析しています。こうやって日本の、特に女性にスポットをあてた近代史を分析したものは意外とないもので、”そうだったのか!”と驚くことがけっこうありました。例えば、主婦はもともと女の憧れであったが、主婦であることが平凡になったとき、ハタラク女がかっこいくなったとか。昔オフィスワークの女性をビジネスガール略してBGと呼んでいたが、アメリカでは売春婦を指す言葉なので、OLになったとか。そのOLも今はダサイイメージになり、キャリアウーマンと呼んだりしますね(^^;
 歴史は繰り返すと言いますが、今の女性風俗はちょうど太平洋戦争の前の状況に似ていると斎藤さんは分析します。世の中は不景気だが、自分はそこそこの生活をしていて目標がない。何かモヤがかかったような状況でストレスがたまっていく。それを晴らしたのが戦争であった。当時のリベラルと呼ばれた女性思想家は揃って軍国的だった。
 語り口は軽妙で読みやすい文章です。他の著作も面白そうな切り口なようですので、今度読んでみよう。
(★★★★)

【外資系で働けますか】 斎藤 貴男
 外資系で働くとはどういうことか、というのを自身の体験と取材から書いた本。外資系のステレオタイプなイメージは、高収入、自由な雰囲気、個人主義、実力主義ですが、本著もだいたいそんな感じで、とりたててびっくりすることではない。一つ、なるほどそうだなと思ったのは、外資系というのは大企業かつ、日本にあるのは支社にすぎないということ。だから、日本支社にはあまり決定権もなく、本社の従属にしかすぎないとうことです。
 日本の会社にしても今や、グローバリゼーションとか言って実力主義という看板を使おうとしています。これは実際のところ一握りの成功者と、リストラのしやすい環境をつくっているだけで、大多数の一般社員には歓迎のできないことです。
 会社に限らず、組織が大きくなると人や環境を無視した組織の理論で動きはじめます。それが実は貧富の差の拡大をうんだり、戦争の原因となっています。グローバリゼーションはやはり間違いで自分の手の届く範囲の共同体を一番大事にすべきなのです。
(★★☆)

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コラムyokoze「東海村村議選1/13告示1/18投票」

 東海村の村議選が1/13告示1/18投票で行われています。
 茨城県東海村とはご存知の通り日本の原子力発電発祥の地でありながら、臨界被曝事故を起こした地でもあります。臨界事故は1999/9/30のことでしたが、前回の村議選はその直後に行われました。東海村は多くの住民が原発関連で働いていて、共産党でも”原発との共存”と言っているような場所です。そこにはじめて”脱原発”を掲げる村議候補、相沢一正氏が出馬し当選しました。東海村でははじめての”脱派”議員の誕生でした。

 あれから4年。東電で発覚した昨夏の事故隠しで原発への信頼は失墜。また、核廃棄物の処理に膨大な費用がかかることも一般に知られるようになり、原発は安い電気でもないこともわかってきました。もんじゅ訴訟の国敗訴。珠洲原発、巻原発の建設計画は中止。世界の潮流と同じく日本の原発も退潮傾向となっているのが現状です。

 そんな状況でもあれから4年たった東海村では、臨界事故は風化しつつあります。4年前にはあれほど注目された選挙でしたが、今回マスコミはほとんど注目していません。”脱派”が再び当選するのは難しいとの予測もあります(脱派候補は今回も一人)。さて、結果はどうなるでしょうか。


 事故自体は4年たって検証されてきたのかNHKスペシャルで取り上げられたり、事故の関連本が出版されています。(那珂書房はシリーズ臨界事故のムラからとして4冊の本を出版)
 低線量被曝の怖いところはすぐには障害が出ないことです。湾岸戦争の劣化ウランの被害が顕著になってきたのは戦争から10年たってからのことでした。東海村の臨界事故もまだ終わったわけではないのです。


○NHKスペシャル 東海村 臨界事故への道
http://www.nhk.or.jp/special/libraly/03/l0010/l1011.html

○原子力村 シリーズ臨界事故のムラから
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4931442331/

○東海村「臨界」事故
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487498312X/

○東海村 選挙管理委員会
http://www.vill.tokai.ibaraki.jp/senkyo/index.html

○東海村 村議会議員 相沢一正
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/kuroha/aizawa.htm

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